「ドメイン変更の手順は?」
「変更するときに気をつけるべき点はある?」
「SEOにも影響があるのか知りたい!」
ドメイン変更を行う際には、さまざまな注意点があります。
ただ「ドメイン変更」の設定をするだけでは、サイト運営を続けていくにあたって不具合が生じてしまうかもしれません。
この記事ではドメイン変更の手順や、変更後「どのようなリスクがあるのか」について解説します。
SEOの観点も含めた対策も紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を参考にして、問題なくドメイン変更を行いましょう。
ドメイン変更とはドメイン名を変えることを指します。
1度取得したドメインをずっと使えればいいのですが、1文字でも変更したい場合は新たに取得が必要です。
ドメイン変更が必要なシーンは以下のような場合が挙げられます。
サイトの方向性を転換する場合も、ドメイン変更をしたほうがよいかもしれません。
ドメインは、「どのようなサイトなのか?」をユーザーにわかりやすく表現するために重要だからです。
ドメイン変更の手順では、以下の3つを確認しましょう。
なお、この記事で紹介するドメイン変更は、「既存サイトと同じ内容での運営」を想定しています。
ドメイン変更を行う前に、以下の点を確認してください。
上記1.2の内容は検索エンジンの評価に影響したり、アクセス数が減る原因になります。
SSL証明書はドメインに紐づいているので、ドメインを変更するときには新たな証明書が必要です。
ドメイン変更は次の手順のとおりです。
ドメイン変更後の確認事項
ドメイン変更後の確認事項は以下のとおりです。
ドメイン変更後、サイトを実際に見てチェックしましょう。
ドメイン変更をするときは、次の影響がある点に注意してください。
さまざまな影響について順番に見ていきましょう。
ドメイン変更によって、過去のSEO効果が失われてしまいます。
「ドメインエイジ」と呼ばれる、検索エンジンから認識されてから現在に至るまでの期間がながければ長いほど、SEOの評価が高くなるからです。
リダイレクトの設定を行うとドメインエイジを引き継げるので、SEOの効果を保てますよ。
リダイレクトについては、このあと解説していきますね。
ドメイン変更後、アクセス数が減少する可能性があります。
たとえば、あなたのサイトをブックマークをしているユーザーがいた場合、ドメイン変更後は、ブックマークからサイト訪問ができなくなってしまうのです。
つまり読者の使いやすさ(ユーザビリティ)も低下します。
こちらもリダイレクトでサイト転送の設定をすれば、アクセス数の減少を防げますが、事前に告知をするなどの対応が必要でしょう。
ドメイン変更後、メール送信ができなくなります。
DNS設定の変更で、メール送信を継続できるようにしましょう。
※DNS設定とは
DNDとは「ドメインネームシステム」の略で、IPアドレスとドメインを紐づける役割をしている仕組み。ドメインを変更したときには、DNSの設定も変更する必要がある。
ドメイン変更後、セキュリティに問題が発生する可能性があります。
問題を回避するには、SSL証明書の再発行やサイト内リンクの修正などで、セキュリティに問題が発生しないよう対策してください。
ドメイン変更後は何も対策をしないでいると、サイト内リンクが切れてしまうので注意してください。
ドメイン変更前後でURLが変わってしまう場合、リンク切れを防ぐために旧URLから新URLへのリダイレクト設定を行いましょう。
ドメインを変更後は、サイト内リンクが問題なく使用できるかチェックしてくださいね。
ドメイン変更後、過去のソーシャルシェア数を失う可能性があります。
リダイレクトを設定すると、過去のソーシャルシェア数を引き継げますよ。
※ソーシャルシェアとは
Webサイトから、他のコンテンツを共有しユーザーがアクセスしやすくすること
たとえば、個人のブログにTwitterやFacebook、Instagramなどのコンテンツを設定し、すぐ閲覧できるようにするなど
ドメイン変更後、広告配信が停止してしまいます。
そのため広告配信サービスでドメイン変更の設定をすると、そのまま広告配信を継続できます。
たとえば「A8net」や「もしもアフィリエイト」などのASP案件(広告コード)をサイトに貼り付けていたのであれば、ASPのアカウントからドメイン変更の設定をしてください。
ドメイン変更後、サイトマップのURLが変更されるため、再度サイトマップ作成が必要です。
サイトマップとは、その名のとおりサイトの地図のような存在で、ユーザーや検索エンジンがサイトの構造を把握できるメリットがあります。
引越しのときに郵便局へ転居届を出すように、ドメイン変更でも「住所が変わった」のを知らせる必要があるというわけですね。
ドメイン変更後、ウェブマスターツールに登録されている情報が失われる可能性があります。
そのためウェブマスターツールにドメイン変更を通知すれば、情報を引き継げますよ。
ドメイン変更後は、必ずドメインの設定を変更しましょう。
※ウェブマスターツールとは
Googleが提供する、Webサイト運営に役立つ補助的なツールのこと
たとえば、掲載順位をチェックできたり検索キーワードが確認できたりする「サーチコンソール」、ブログ全体のアクセス数やユーザーのサイト滞在時間などがわかる「グーグルアナリティクス」などがある
SSL証明書は、サイトの安全性を証明する重要なものです。
ドメイン変更後は、あらたなSSL証明書の再発行が必要になる場合があります。
大企業のような大規模のサイトの場合、証明書の種類によって費用がかかるので注意しましょう。
個人サイト規模であれば、無料で取得できる場合もあります。
ここでは、ドメイン変更で生じる影響への対策について解説します。
以下の点をふまえて、ドメイン変更すれば問題なくサイト運営を続けられるでしょう。
SEOへの影響は次のような対策があります。
リダイレクトでサイトの転送設定を行えば、過去のSEO効果を引き継げます。
代表的なのが「301リダイレクト」で、サイト移転時に利用する恒久的な転送です。
たとえばレンタルサーバー会社をとおしてドメインを取得した方は、管理画面でリダイレクトの設定ができます。
またサイトマップ送信を行うとGoogleに認識してもらいやすくなるので、SEO的にもメリットがあります。
SSL証明書は、ドメインごとに発行できる「安全なサイト」を証明するものです。
SSL証明書を再発行すれば、セキュリティに問題が発生しないよう対策できます 。
とくに大企業など規模が大きい場合、ユーザーに安心してサイトに訪問してもらうためにも、SSL証明書の発行は重要です。
変更前後でURLが変わらないようにすれば、アクセス数の減少を防止できます。
また変更前後でコンテンツの内容が変わらないようにするのも重要です。
ソーシャルシェアボタンのURLを変更すると、過去のソーシャルシェア数を引き継げます。
たとえば、自身のブログ記事に対する「いいね!」ボタンを設定していた場合、新しいドメインに変更設定するだけで、引き続きカウントが可能です。
たとえばWordPressを使用している方は、プラグインなどで対策できますよ。
ドメイン変更自体は難しくないものの、今後サイト運営していくにあたって、さまざまな影響が存在すると理解できたと思います。
最後にこの記事のまとめです。
SEO効果やソーシャルシェア数など、旧サイトから引き継げる設定は引き継いでくださいね。
ドメイン変更後もスムーズにサイト運営できるよう対策していきましょう。
Q.ドメイン変更はどのような手順で行えばいいですか?
A.ドメイン変更は、以下のような手順で行ってください。
1.現在のURLをリスト化する
2.URLマッピングを作成
3.リダイレクトの設定
4.Googleに認識してもらうためのサイトマップ送信
Q.ドメインを変更するとなにかリスクはありますか?
A.ドメイン変更による影響で、代表的なものは以下のとおりです。
・新しくドメインを取得しないといけない
・過去のSEO効果が失われる可能性がある
・SSL証明書の再発行をしないといけない
・その他変更の設定が必要となる
Q.ドメイン変更後にできる対策はありますか?
A.対策は以下の3つを参考にしてください。
1.SEOへの影響に対する対策:リダイレクトの設定とサイトマップ送信
2.アクセス数への影響に対する対策:サイトのコンテンツが変わらないようにする
3.セキュリティへの影響に対する対策:新たにSSL証明書を発行する